ももさく

ラストレターのももさくのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.0
滝の下で水遊びを軽くしていた鮎美 、颯香 、瑛斗 の3人の中高生。

その後すぐに鮎美の母の葬儀が始まった。

葬儀が終わり…鮎美の母宛に来た同窓会の案内を鮎美は叔母の裕里に渡した。

鮎美を想い颯香は夏休み中、祖母の家に残る事に。母の裕里は家に帰り、その後、姉の代わりに同窓会に出席する。

岸辺野裕里(大人→松たか子、高校時代→森七菜)遠野未咲の妹。図書館で働く。

遠野鮎美(広瀬すず)高校生。祖父母の元で暮らす事になる。

学生時代の遠野未咲(広瀬すず)生徒会長を務めていた。44歳で亡くなる。

岸辺野宗二郎(庵野秀明)裕里の夫で漫画家。

岸辺野颯香(森七菜)裕里と宗二郎の娘。

岸辺野瑛斗(降谷凪)裕里と宗二郎の息子。

乙坂鏡史郎(大人→福山雅治、高校時代→神木隆之介)小説家。高校時代転校生。

波止場正三(小室等)昭子の学生時代の英語科教師。

岸辺野昭子(水越けいこ)裕里の義母。

他登場人物→瑛斗の友達、鏡史郎の友人やえがし他。

他出演者→豊川悦司、中山美穂、鈴木慶一、 木内みどり。


 「じゃあ、お前、何しに行ったの?」

こんな事あり得る?双子でもないのに周り全員気づかず本人も本当の事を言わずってのが、まず私は、はぁ?って思ってしまった。

「Love Letter」が大好きな作品なのでスタートから松たか子演じる裕里の性格?が好きになれなくて保健所とか言った時、心無い人って思えてイライラしてきた。

「Love Letter」の時もややこしい、わかりにくい感じでしたが、こちらの作品も、少しややこしいし、わかりにくい。

今やスマホでサクサク文章を送り合える時代、手紙を書こうと思える人が、どれだけ残っているんだろう。年賀状すらも毎年、今年で最後にさせて頂きますとか書かれてると私ももうやめようかな…なんて思えてきたり。スマホがまだ無かった小学生から高校生までは、かなりの手紙を書いて友達とやりとりしてたなぁと懐かしくなりました。

浮気疑惑、デカイ犬2匹、手紙のやりとり、学校に行きたくない理由、卒業式スピーチも印象的。

庵野秀明って監督のイメージ強いけど「風立ちぬ」など声優したりもしてるし、うまいかって聞かれるとよくわからないけど時々俳優したり色々やるんですね。耳めっちゃデカい!。そんな彼が演じる、めんどくせぇ旦那も嫌だな。

松たか子もナチュラルな演技で福山雅治もいい感じのオジサンが上手かった。

女同士って姉妹差みたいのがあったりするのかなって見てて思った。美人の姉、地味な妹。森七菜と広瀬すず2人ともとにかく可愛い!。浴衣、ノースリーブワンピース、制服姿がファンには、たまらない可愛さなんじゃないんでしょうか?。可愛さだけじゃなく、この2人の自然な演技も好きでした。

森七菜演じる過去の裕里も何となくずる賢さみたいのも感じたけど神木隆之介演じる鏡史郎も人を使わず自分で行動すべきでは?と思った。

「悔しいなぁ、あなたが結婚してくれてたら…」

   「許そう、何をされても許そう」

       「手紙?何?手紙って」

人生とは分からんもんですな、学生時代キラキラしていても、その先キラキラが保てるとも限らない。出てくる大人の何となく残念な感じがリアル。

私自身も残念な人生の方だと思っているので、お金と勇気と自信があれば今からだって行き先変更!ってしたいけど、それが出来ずに生きております。

この映画を知った時、森七菜をまだそんなに知らなくて、主題歌のカエルノウタをテレビで歌ってるの見た時、めっちゃ下手に思えて。

今回エンディングで久々に聞きましたが、素人の子供が歌ってる感は、やはり感じました。味としましょう。

「Love Letter」を見た人ならば何となく思い出す図書館や中山美穂と豊川悦司がちょい小汚い?夫婦役で出てるのも見所なのかも。

作品としては初恋の人を思い出したり自分があの年頃何を思っていたかを振り返ったり今の自分を見つめたり何かしら思うような感じでした。切なさもありつつ見応えのある作品で集中して見れる人にならオススメ出来る。