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ラストレターのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

ラストレター(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

叶わぬ恋ゆえの永遠の記憶を、現代に準えて過去に想いを馳せる。
岩井監督作品に幾度か出逢う、美しくも儚い脆さや、少女が女性に成長する進化と、生々しくも厳しい現実社会のギャップの描写は、実によいテンポの原作と感じさせられる。
人によってはシンプルにみえるのが平板と揶揄されたとしても、二役キャストをこなす役者の演技を目にして、未来に大きな期待を感じ取る事も出来る作品。

明日は終戦記念日、個人的には、軍人家系なので戦没者慰霊でお濠端に呼ばれる私だが、この作品に描かれたような、美しい心の故郷のような、原風景が、この国に残って欲しいと、思わず願ってしまうような気持ちになりました。

主人公は、次回作に何を描くのか?
是非ご覧頂いて、貴女の想いも過去から未来に馳せてみてはいかがでしょうか?

もうすぐお盆休みも終わります。
酷暑が続きますが、皆さまご無事でお身体、お心ご自愛下さいませ。
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