このレビューはネタバレを含みます
【拝啓 トオノ ミサキ様】
貴方にまだ恋をしてるって言ったら
信じますか？
初恋とは恐ろしいものですね
それは恐怖、不安のカタマリでした
でも、地球は
君を中心に回っている
僕は君の引力に捕えられ
くる日もくる日も
グルグル。。。君の事ばかり
僕が書いた小説
最初は君に読んで欲しくて
ラブレターに隠したんだよ
読んでくれたのかな？
君の娘のアユミちゃんは
すぐにわかったよ
だって、君にソックリで
可愛いからね
ビックリしたよ
アユミちゃんから
話しは聞いた
なぜ？ なんで？
もっと早くに会いに来なかったのだろう
なぜ？ なんで？。。。
これからは小説ってヤツに
ちゃんと向き合うよ
そして、これからも
君の小説を書いていく
今度は、君がいる天国で
僕の文章を一緒に見直したいね
今度は君の番だよ
ちゃんと指摘してね
これからも
君だけを愛しています
【拝啓 オトサカ キョウシロウ様】
アユミです
ごめんなさい
母のかわりに返事を書きました
母を愛してくれた人が
どんな人か気になって
貴方みたいに思ってもらえたら
母も生き返る
心の中で
貴方の小説。。。読みました
タイトルは。。。母の名前
母が大事にしていた
貴方からのラブレター
それは小説の内容と同じ
それは母の宝物
辛い時、逃げ出したい時、
なんども
なんども
読んでました
私も読んじゃいました
ゴメンなさいね
もっと早くに
貴方と会えていたら。。。
ワガママいってゴメンなさい
でも。。。最後は
母に会いにきてくれてありがとうございます
母を迎えにきてくれてありがとうございます
最後に、母からの手紙を
少しお伝えしておきますね
貴方たちの未来は可能性だけ
貴方たちの人生は誰とも違う
夢を叶える人
夢を叶えきれない人。。。
それが決まるのは
これからの貴方たちの想いだけですよ
これが、母から
私とキョウシロウさんへの
【ラスト・レター】
