71s

スネーク・アイズの71sのレビュー・感想・評価

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)
5.0
デパルマの最高の一本。詳しく説明してみたい。
「長回し」と「スプリットスクリーン」は言うまでもないデパルムの作家性の印だけど、この二つの要素はテクニックを見せびらかす気がありがちだから少し不快。(デパルムの手腕は高すぎこそかもしれない)
しかし、本作に限って、二つの要素は絶妙なバランスを取り付けた。長回しは空間の中でどっちに向かうことを選んだ。編集なしだからこれらの選択は始終余儀なくされる。そして、スプリットスクリーンは長回し切り捨てた向きを補完して、同時に時間の分布を分けた。物語なり映像なり、もっと見たい、もっと細部を知りたいというのはノーマルな反応でしょうか。本作はこういう構成して、観客の探求心を続々そそっていることは、見せびらかす嫌疑を晴らして、私たち映画を見るという簡単な動作に注目をひいて、また再構築する。
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