ヤスマサ

スネーク・アイズのヤスマサのレビュー・感想・評価

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)
3.0
ヘビー級タイトルマッチが行われている大観衆の面前で、カークランド国防長官が狙撃された事件の一夜を描いたサスペンス・スリラー。
地元の悪徳刑事リック・サントーロ(ニコラス・ケイジ)は、友人で国防長官の警護にあたっていたケビン・ダン中佐(ゲイリー・シニーズ)の不手際を隠すために捜査に乗り出すと、タイトルマッチが八百長で、狙撃事件に関わっていたことを知る。

事件の裏には大きな陰謀があったが、ケビンにはケビンなりの大義がある。
悪徳刑事が、どう解決するのかが面白いところだ。
冒頭から10分以上の長回しや、同じ事象を視点を変えて撮影、ホテルの部屋々々を俯瞰でなぞるなど、随所に映像にこだわりを見せている。
事件の終焉から以降の経緯を、テレビの映像でまとめたのも、その一つだろう。
ただ一貫性があるのは、テレビカメラや防犯カメラを通しての映像くらいで、こだわりの映像がストーリーに上手く反映されているかよく分からない。
また、中盤で陰謀の内容を口述するシーンは、至って普通の映像なのだが、返ってお粗末に感じてしまう。
自分には、ストーリーと映像の妙に着いて行けない映画。
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