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スネーク・アイズのbluetokyoのレビュー・感想・評価

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)
3.0
2023年12月5日 13:40~ テレビ東京 吹替え
チャラい出だしから始まって、だんだん深刻になっていく。殺人事件、あるいは暗殺事件が多数の聴衆の目の前で起こるが、事件そのものが、まったく不明で、疑心暗鬼に陥っていくのだが、話が進んでいくごとに、徐々に謎が解明されていく。その過程がうまくいっていると思う。ただ、犯人、というか黒幕の内面に迫ることはなく、その点は残念だ。

簡単にあらすじ。
リック刑事は地元出身のヘビー級チャンピオン、タイラーの試合に大興奮ではしゃぎまわっている。さらに国防長官のカークランドが観戦することになっており、警備を幼馴染の親友、ケヴィン中佐が担当していた。

この嬉しい状況にますます興奮するリック刑事であった。試合が始まると、ケヴィン中佐は、不審な観客を目撃したということで席を立った。
しばらくすると、タイラー選手は、予想外のパンチを浴びてダウン。どうしたんだ、タイラー、立て、立つんだ、タイラー、と大興奮のリック刑事。

次の瞬間、銃声が響き渡り、カークランド長官が倒れ込む。次の一発は、近くにいた女性の観客の腕に当たったようだ。会場内はパニック状態になる。

ケヴィン中佐はというと、不審者を追っていったわけだが、偶然、射殺犯の近くに行き当たり、即座に犯人を射殺した。
だが、カークランド長官のそばを離れたことを後悔していた。

一方、リック刑事は、録画ルームへ向かった。ダウンしたはずのタイラー選手が、銃声が響いた直後、頭をおこし左右を見渡したからだ。あれ、こいつ、ダウンしたんじゃないのか、ということである。録画を見たリック刑事。さらに、タイラー選手が、パンチが当たっていないのに倒れたことを知った。八百長だったのだ。

リック刑事はすぐにタイラー選手のもとへ向かう。タイラー選手は八百長を認めた。
リック刑事は、たんなる八百長事件というだけではなく、タイラー選手がダウンしたときの騒然とした場内のどさくさに銃撃が起こっており、じつは、八百長事件とカークランド長官狙撃事件とはセットなんじゃないかと思い付いたのだ。

さっそく、ケヴィン中佐に、そのことを話すが、うーん、違うんじゃないのと、素っ気ない態度。

リック刑事は、再び、録画ルームへ。カートランド長官が狙撃されたとき、巻き添えで撃たれた女性を探すことにしたのだ。なんとか、確保して、彼女の話を聞く。彼女の名前は、ジュリア。国防省の防衛システムに携わる企業の社員だった。ジュリアは、次期防衛システムに欠陥があることを発見し、調べるうちに、欠陥があることを知りながら納品されようとしていることを知る。ジュリアは、直接、国防長官のカークランドに連絡をとり、ボクシングの試合観戦中に資料を手渡すという風にした。

リック刑事は呻いた。なんだって、それじゃあ、一発の銃弾は長官だが、二発目は、あんたじゃないか。あんたは、ノー天気すぎるよ。長官とのやり取りは筒抜けだったんよ。

ということで、リック刑事は、用具室にジュリアを連れて行き、またしても録画ルームへ。なんと、ケヴィン中佐が、怪しげな連中と打ち合わせをしているような映像を発見してしまう。
と、そこに、ケヴィン中佐が現れる。バレたか、だがな、リック刑事よ、欠陥はあっても、その防衛システムは必要なんだ。わかったら、女の居場所を言え。

リック刑事。女の居場所を言ったら、女を殺すんだろ。教えるもんか。

そこで、ケヴィン中佐とタイラー選手はリック刑事を痛めつける。うん、と言わないリック刑事を仕方なく開放する。

リック刑事は、ふらつきながらも用具室に向かうのだった。だが、そのあとを尾行するケヴィン中佐だった。

用具室でリック刑事とジュリアがああだこうだと言い合っているとき、ケヴィン中佐が現れた。残念だが、お前ら二人、消えてもらう。

と、そのとき、実は外は嵐だったのだが、たまたま、通り掛かったパトカーが、路上に落下した巨大看板をよけそこなって、会場の建物に突っ込んだ。突っ込んだのが、たまたま、用具室だったのだ。

そこには、リック刑事とジュリア、二人に向けて銃を構えたケヴィン中佐。

パトカーから降りた警官。ケヴィン中佐に対して、おめえ、なにやってんだよ、と詰問した。
ケヴィン中佐、いや、だから、防衛システムが、その、……。

ということで、ケヴィン中佐は逮捕され連行された。
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