LalaーMukuーMerry

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

4.5
学校の図書室には必ずあったけど、子どもの頃は何の興味もなくスルーしてた「赤毛のアン」と「若草物語」。すっかり大人になってやっと「赤毛のアン」をTVドラマと映画で見て、とても良いお話に感動し、すっかりファンになって、なんでこれまでスルーしてきたかなぁ!?と後悔した。
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「若草物語」もたぶん同じコースを辿ることになるのだろうと薄々想像していたが、やっぱりそうだった。なんでこれまでスルーしてきたかなぁ!? 奥さんは高校生の時、本を読んでストーリーをしっかり覚えているとのことで、4姉妹それぞれの顛末を今にも教えてきそうな勢いだったので、それは丁重にお断りして静かに二人で鑑賞・・・
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4姉妹の区別がつくまでちょいと時間がかかったのと(ベスとエイミー役の女優さんの顔立ちが似てる)、少女時代(7年前の過去)⇔現在(プロポーズ問題)が行ったり来たりする編集のせいで、初心者にはやや混乱気味となる前半でしたが、後半は話に入りこんでいけました。2度目はエピソード回収を含めて良~くわかったので、より深くジーンときました。
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ジョーにとってかなりショックな出来事が起きたけど、ちゃんと立ち直るエピソードが用意してあって、素敵なハッピーエンドでした。こんなふうに姉妹みんなが素直で、仲良く明るくやっていけたのは、母親が上手く育てたからでしょう。
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当時(南北戦争の終わり頃1860年代後半、日本で言えば明治維新の頃)、女性が自立するのがいかに難しいことだったか。それでも諦めることなく、想像の翼をふくらませ、小説家となったジョー。原作者オルコットの自伝的小説だということを前面に押し出したタイトルとなってます。
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マサチューセッツの美しい自然とBGMが名作の香りを醸し出してました。それにしてもこの小説、名作だけあってずいぶんたくさん映画化されてますね。1933、1949、1964(日本映画)、1994、1998、2018、2019(本作)。とても良かったので、ぼちぼち鑑賞することにしよう。