カルビ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のカルビのレビュー・感想・評価

3.5
ルイーザ=メイ=オルコットによる不朽の名作『若草物語』を、『レディ・バード』のグレタ=ガーウィグが映画化。自分らしく生きようともがく、少女たちの成長物語。

希望に溢れる少女時代と、歳を重ねて実感する現実の厳しさ。編集によって、それらが交互に映される。スピード感があって、飽きさせない。効果的な演出だった。

ガーウィグ監督は、本作では「表現者としての女性」と「女性とお金の問題」を描きたかったいう。ジョーの生き様、すなわち、小説家として経済的に自立すること。それは、まさに監督のこの発言に合致している。

マイノリティとして生きるジョー。幾度となく降り掛かる試練。仕事、恋愛、家族の病気。それらを乗り越えていく彼女の姿に、胸を打たれた。
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