たーぼー

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のたーぼーのレビュー・感想・評価

4.8
“Women, they have minds, and they have souls, as well as just hearts. And they've got ambition, and they've got talent, as well as just beauty. I'm so sick of people saying that love is just all a woman is fit for. But I’m so lonely.”
「女には、心の他に知性も魂もある。美しさだけじゃなく、野心も才能もある。愛だけが女性にふさわしいと人が言うのに我慢できないの。だけど、とってもさみしいの」

女性が今の生き方を模索するヒューマンドラマ。その中に女性の社会的生きづらさを表現した時代背景の中,四姉妹の四者四様の幸せの掴み方と,その多様性及び個々の主張と対比が鑑賞しやすかったです。他,メリルストリープの達観した女性の諦観が重い...。キャリアと結婚を同時に手にして幸せになってもいいんじゃないでしょうか...。

女性にとって結婚は経済問題か。ただの女性には,生活したり家族を助けたりするお金を稼ぐ方法がない。仮にお金を持っていたとしても,結婚した瞬間に夫の物になってしまう。

エマワトソンは「私にとって、メグを演じる上で重要だったのは、彼女が母親や妻になりたいと願うのはフェミニストとしての選択だったということ」インタビューで答えた。結婚自体が問題なのではなく、女性が経済的な理由のために結婚しなければならないことが問題。ラディカルフェミニズムとはまた異なる芯の通った主張がすごく刺さりました。
これからもフェミニズムが高まる時代,女性観を主軸に据えた本作は不朽の名作となるのではないでしょうか。

“Writing them will make them more important.”
「書かれることで、意義が生まれるのよ」
たーぼー

たーぼー