ぼくは若草物語を読んだことはありません。事前情報でこの作品が女性を中心に絶賛されているということだけは知っていましたが、なるほど。
作品は、女性というだけで人生の選択肢が限られる世の中でストーリーは展開していきます。現代はいくぶんか改善してはいますが、今もなお女性差別は存在するのは間違いありません。
エンターテインメント性だけではなく、性差別について今一度向きあわせてくれた作品です。
ひとつだけ謎があります。
お金持ちの独身伯母さんが、なぜ貧しい長女メグに金銭的なサポートをしてくれなかったのか?
この伯母さんは、朗読をサボったジョーに対して「そんな態度では将来援助しませんよ」と言ってた。そしてメグが貧乏家庭教師と結婚したことに怒ってる風だった。だから?
伯母さんは皮肉屋ですが、冷淡には見えなかっただけに謎です。
やはりメグの結婚を本気で怒っていたから援助しなかったんですかね。うーん。