時代の固定観念に負けず自分の価値観を信じて幸せを掴もうとした女性の力強さと、
心底では繋がっている姉妹の愛情を確認できるステキな作品。
女性が男性の経済力なしでは生活できなかった時代。
そんな時代に結婚だけが女の幸せじゃないと、小説家を志して家族を支えていこうとする4姉妹の次女ジョー。
ジョーの性差関係なく人間なら自分がやりたいことを少しでも成し遂げたいという気持ちはよく分かった。
彼女の意志は堅いものの、
結婚という幸せの一つの形が成就する絶好のチャンスを捨てて、孤独に苛まれている姿を見るのは悲しかった。
姉妹の中で一番結婚の幸せに囚われていたのはジョーのような気がした。
ジョーには貧乏な彼氏と同棲する長女メグ、
病弱な三女ベス、
金持ちとの婚約を夢見る四女エイミーがいる。
共に互いを思い合いながら少女時代を過ごした姉妹がそれぞれの幸せの形を示してくれた。
金で買えない愛、
血筋に関係ない親子愛、
待ち続ける愛。
ジョーは姉妹と一緒に過ごす時間は減っても孤独から開放され、信念も貫くことも叶って本当によかったと思えた。
末っ子エイミーも最終的に幸せを手に入れて報われた。
姉の才能や生き方やモテモテぶりに嫉妬していたが、全部取り返してくれた。
衣装も緑のナポレオンジャケットや
マリンキャップ、総柄のベストなど
素朴で愛らしくとってもオシャレでこれだけでも見る価値があった。