台詞はすべて原作(小説『若草物語』)から引用しているらしいけど、現代に置き換えても色褪せない脚本だったと思う。
わたしはどちらかというとジョー側の女性なので、あの時代から根本的にはなにも変わってないんだな…と絶望したりもした。
ジョーの「結婚したくないけど寂しい」という台詞は、わたしのなかにも切迫感を持って流れ込んできた。
結婚=寂しさを紛らわせるものではないし、「結婚しなくても寂しくない」は矛盾しないはずなのに、社会規範がジョーにそんなことを言わせてしまったんだと思う。
逆に、結婚することを選ぶのだって自由なはずなのに、いわゆる"活躍する女性"として認めてもらうためには結婚の道を捨てなければならない。
それが、家庭に入って経済的に支えてもらわなければならないという規範を押し付けられてきた女性の宿命であり、ジョーが選ばざるを得なかった道なんだと思う。
(何度も繰り返すようだけど、今でも根本的には変わらないと思ってる。)
そんなことを絶望に打ちひしがれると同時に考えられたから、鑑賞したあと久々にいい映画観れたな〜っていう充実感で満たされた。
あとシャラメはローリーのような浮浪者というかそういう役も似合うね！
