前作「トレインスポッティング」で90年代青春映画の金字塔を打ち立てたダニー・ボイルが高まった期待の中で制作したロマンティックコメディ。
盟友ユアン・マクレガーを三度主演に据え、ブレイク間もないキャメロン・ディアスを相手役に起用しています。
仕事をクビになり社長室に乗り込んだ小説家志望の清掃員が、思わずその場にいた社長の娘を誘拐してしまったことから二人の奇妙な逃避行が始まり、そこに二人の恋を成就させねば天上に帰れない二人の天使が絡んで騒動を巻き起こす物語です。
メイン二人のやり取りはクラシカルなボーイミーツガールで新鮮味はないものの、それなりには楽しめました。
ただ今作のユニークさは天使の存在だったと思うのですが、それがうまくストーリーに絡めていると思えず、むしろ余分に感じてしまうのが致命的でした。
独特の編集センスも鳴りを潜め、平凡なラブコメの枠に収まってしまった印象で物足りなかったです。
