しんどう

恐怖の報酬 オリジナル完全版のしんどうのレビュー・感想・評価

4.2
熱帯のまとわりつく空気のように濃密で濃厚。画面にほとばしる制作現場の狂気が、画面を超えて観客に伝わる。CGではない完全ロケのガチ撮影が醸し出す臨場感と密度が凄い。フリードキン監督が「自身の最高傑作」というのもわかる。『地獄の黙示録』に雰囲気が似ているのだが、こっちのほうが数年早い。この時期の狂気溢れる系監督の作品は、十数年の時を経て再評価される傾向にあるが、その意味不明な作風と、全部実写で撮っているという熱量が今見ると強烈に新鮮。
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