雨宮はな

恐怖の報酬 オリジナル完全版の雨宮はなのレビュー・感想・評価

5.0
様々な背景を持つキャラクターに、次々襲い来る困難。
報酬を受け取るまで、油断はできない……。

映画が進むにつれてどんどん前傾姿勢になったし、ずっとドキドキハラハラしていた。
飽きるとか疲れるといった感覚とは無縁だった。
原題は「Sorcerer(魔術師)」でいまいちピンと来ず、むしろ邦題の『恐怖の報酬』のほうがゾクッと具合とも合っているように感じた。
想像したとおりの展開だとすると、報酬っていうか「報い」って感じだよなぁ……。
キリスト教圏にしては救いのない話だけど、しみったれた感じがしないのがすごい。

ドキュメンタリー作品『フリードキン・アンカット』を観たばかりで監督のいう「僕はワンテイク派だ」ということばを信じるなら、この121分がワンテイク(多くても2テイク)で撮影されたものだなんて信じられない。
雨宮はな

雨宮はな