ねぎとろ

ラ・ポワント・クールトのねぎとろのレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
3.5
アニエス・ヴァルダの処女作。「ヌーヴェルヴァーグはここから始まった」という文句に興味を持ち鑑賞。なるほど。当時、映画経験のない女性がデジタルカメラとは比べ物にならないほど扱いが面倒な16mmフィルムの機材を使って、ロケ撮影でこれを撮ったと思うと感慨深い。いろいろ調べたところ、編集アラン・レネにも驚いた。

いちばん印象に残ったのは何度か出てくる横顔のシーン。毎回少し違うんだけど、視覚的インパクトがあって、画面に引き込まれた。物語より、視覚にフォーカスした方が楽しめる作品かなと。あと猫がすごくいい仕事してます。
舞台はフランスだけど、漁師町や子どもたちに小津や成瀬の雰囲気もあって、好きでした。
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