ヒロオさん

ラ・ポワント・クールトのヒロオさんのレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
3.2
舞台は、フランス南部の漁村、ラ・ポワント・クールト。
環境汚染により生活苦に陥る漁民たちの様子や、倦怠期を迎えた夫婦の別れ話が描かれる。

「ヌーヴェルヴァーグはここから始まった」と言っても過言ではない伝説的作品らしい。

同監督の「幸福」が面白かったので鑑賞したが、本作は楽しめなかった。
ストーリーらしいものもなく、結局何を描きたかったのか分からなかった。

ただ、撮り方には目新しさがあった。写真家であった監督だからこその、独自の視点を感じた。
特に印象的だったのは、倦怠期の夫婦が愛について語るシーン。
一つ一つのシーンのアングルが不穏で、惹かれてしまう。
また、漁民たちの生活の切り取り方からはリアリズムを感じさせられ、記録映画のようであった。知らんけど、土門拳っぽい。

「5時から7時までのクレオ」を早く観たい。
ヒロオさん

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