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悪の偶像のTAMUのレビュー・感想・評価

悪の偶像(2017年製作の映画)
3.7
女子中学生集団暴行事件を描いた『ハンゴンジュ』で衝撃的なデビューを飾ったイ・スジン監督の2作目。

主演に名優ハン・ソッキュとソル・ギョング。ソル様〜。更には前作『ハンゴンジュ』に続く出演となる我らがウヒ姫、チョン・ウヒ。
更にはその前作にて私の中のワーストファーザーに選ばれたクズ役の名手ユ・スンモクも参加。

がしかし、本作の本国の観客動員数18万の衝撃。大コケ大作『リアル』が48万なので半分以下。製作陣の現在の生活が心配になるレベル。

何があった…ということで確認してまいりました。

本作は良心のある3人が事件に巻き込まれ、3者3様、自身のすがる偶像の赴くままに、自身を崩壊させていく物語。

序盤から引き込まれる展開。ええやんけ。
そして驚きの中盤、衝撃的な事件の起こる終盤と見入って、テーマ性が強く表れ結構好み。
と思う一方、補助線が足りないんだか自分の読解力の問題か、重要な点が一つ二つ分からない。
結果、ドスーンと重いものが懐をかすめて落ちていった感じw

ナ・ホンジンに寄せようとして、とっ散らかった感あり。
ただ、ラストのあのシーンはゾッとして、近い将来、韓国で起きて国中混乱しそうだな、と。

いずれにせよ、本作、ハン・ソッキュとソル・ギョングのW主演なので絵力強く飽きずに見られる。
流石はソル様だし、片足引きずってるだけで、『ペパーミントキャンディ』ポイントあげたくなる胸熱。

チョン・ウヒは怪演なんだけど、『サニー』に始まり『コクソン』に至るまで、怪演女優感があって、開演は別の女優で見たいんだよなぁ。ウヒ姫は『ワンデイ』のような自然な笑顔が見たいw

一方、ユ・スンモクがクズ役ではなく、本作で最も正義感あふれる弁護士役で胸熱。
個人的には「熱血弁護人ユスンモク」として、本作を語って行こうと思う。

どうしても腑に落ちないところをコメント欄に記載するので、心当たりのある方コメント下さ〜いw
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