ここ数年大学進学者を出しておらず、教育局から落ちこぼれの集まりと烙印を押されていた徳智学園。そこにアメリカからやってきたチャン・ハップが教師として就任することに。チャンは学園の中でも特に素行が悪く、落ちこぼれの生徒を集めた6Bクラスの担任となる。生徒達はチャンを追い出すためにあらゆる方法で反抗するも、チャンが他の教師と違い、生徒一人一人に寄り添い、人間性を知ろうとする姿を見て、次第に心を開いていく。そんな中、クラスの生徒一人が、テスト結果を苦に自殺未遂を図った事で、チャンの指導方法と問題の多い過去に世間から批判が集中する。教育局からクビを言い渡され、学校から去ることになったチャンを連れ戻すため、生徒達はある行動に打って出る……。
中国のアクションスタードニー・イェン主演のアクション教育ムービー。……何そのジャンルと言われても、本当にそうなのだから仕方がない笑。内容は一言で言うなれば、ドニー・イェン演じる教育に信念と情熱を持つ熱血教師チャンが、生徒たちを取り巻く問題を拳と知恵を使って解決する、香港版GTO&ドラゴン桜。それにインド映画の「きっとうまくいく」を加えた、まさに誰が見ても楽しめる映画だろう。
「現実は試練だ。学校から社会に出て、現実に直面した時、自分の理想や倫理、夢を捨てずにいられるかを試される」と、まるでドニー・イェンのパンチのような本作の真っ直ぐなメッセージは、逆に新鮮味を感じた。
チャン先生が受け入れられるまでが早すぎるのと、生徒達が聞き分け良すぎるのが気になったが、そんなのお構いなしに、学園ドラマの常識を覆すかのようなアクション量で全てを解決に導くドニー・イェンの凄さは流石といわざるを得ない。
