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37セカンズのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

37セカンズ(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

こちら評判良かったので、見ようと思っていましたが、内容重そうだなーと、後回しにしてしまっていました。が、見てやはり良かった。素晴らしかった!

主人公・ユマちゃんは脳性麻痺で身体が不自由です。母に生活を支えられている彼女が、自分の力で世界に踏み出す、という物語です。

前半は、障害者としての生活が映しだされ、ドキュメンタリーのような雰囲気です。でも、見ているうちに、特に後半は障害者が頑張る感動物語ではなく、若い一人の女の子の青春ロードムービー、に見えて来ました。

彼女がはじめて夜の街で、新しい友達とお酒を飲むシーンがすごく良かった。人生の喜びってこういう瞬間なんじゃないかしら?と思えるような、素敵なシーンでした。

また、介護士さんに恋をする展開なのかな?と思って見ていましたが、安易にそこ行かないのも良かった。

多少気になったのは、成年漫画誌の編集部の待受音や、彼女が出会い系サイトで出会う男の人たちの描写。コメディ要素かもですが、変に誇張しなくていいのに、と。あと、漫画家が友達じゃなく彼女だった、という件も回収しても良かったかな。

また、彼女が出会う新しい友達の皆さんが全員すごくいい人たちですよね。あまりに良い人たちなので、現実離れしている、と感じる方もいたかもしれません。

でも、現実にもし自分がユマちゃんに出会う事があったなら、勇気を出して彼らのように、彼女に接することが出来ますように、と思ったし、そう思う人が一人でも多くなって欲しい、という監督のメッセージなのかも、と思えました。

どこにだって、行こうと思えば自由に行けるのに、家からあまり出ず、テレビばかり見ている自分を反省し、恥ずかしくもなったりw

実際に脳性麻痺を患っている主演女優さんはじめ、その他障害のある方に、少しでも生きやすい、喜びある人生が訪れますように、一人でも多くの人にこの映画を見てもらえますように!
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