にょいりん

37セカンズのにょいりんのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
3.0
ヒロイン以外のキャラクターが紋切り型で薄っぺらく、やたらと都合の良いストーリー展開にはがっかりしましたが、それをひっくり返すぐらいヒロインの存在感が素晴らしかったです。ヒロインを演じている女性は実際に脳性麻痺を抱えていて、しかも元々役者ではないようなので、彼女だけがリアリティがあり、ある意味ペラペラなフィクションのこの映画の中でとても輝く存在感がありました。
前半では常に何かを我慢しながら諦めたような作り笑顔をしていたヒロインが終盤ではすっきりした柔らかい笑顔に変わっていました。
それにリアリティを感じる、そんな素敵な成長物語。