過保護な母親や自分を利用する友人から逃れて自由になろうと、身体に障がいを持つ主人公ユマが奮闘する物語。
ユマは出生時の脳性麻痺によって身体に障がいを負った女性。普段は車椅子に乗って生活しており、無闇に過保護な母親や利己的な友人との関係性に悩んでいる。
そんな彼女に奮闘するキッカケをくれたのは、道端で拾ったエロ漫画雑誌の編集者の一言。その一言で、ユマは日常を変えようと自分から動き出す。それはあたかも彼女の人生が動き出す瞬間でもあった…。
身体に障害がある人もない人も、本作を見れば、きっと何か勇気付けられるのではないか。それくらい、主人公ユマの行動力は真っ直ぐで力強かった。偶然を頼りに、最後には日本を飛び出して海外まで行ってしまう。
ユマの行動に母親はひどく動揺し、心配する。でも、あのままユマが大人しく母親の言う事を聞いていれば良いかと言えば、そうではないだろう。
誰かに迷惑や心配をかけても行動しなければならないこと、やってみたくて仕方のないこと。それは身体に障害があるとかないとかに関わらず、誰の人生においても大切な事なのだと考えさせられた。
