板谷由夏演じる編集長に対して風当たりが強くなってしまうのは一見仕方の無い所だと思うけど、個人的には本作の中で最もユマのことを一人の人間として見ていたのは他ならぬ彼女だったんじゃないのかと感じて止まない。
『経験』こそがクリエイターにとってこれ以上ない価値であることは疑いようのない事実で、彼女はそれをユマに至極分かり易く託した。
あそこで「あなたには難しそうだから…」と資料としてAVなんか渡した時にはそれこそ人間性を疑ってしまっただろう。
無い物強請りと言い訳に費やして来た時間の如何に多い事か。
哀れむ目すら上からだった。
まさに返り討ち。
お前次第だよ、足りてないよ、まだまだだよ。
自分が同じ事を言われた時にあれだけ明確に行動を起こして行けるだろうか。