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マイ・ブックショップのyuuuumiのレビュー・感想・評価

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)
4.0
作品の中に出てくる言葉で
『読書のあとに続く鮮明な夢を見ているようなひととき』とありますが、
これこそが読書や映画鑑賞の醍醐味だと感じた。

夫に先立たれたフローレンスは本屋を開くことに。
街に住む人達の胸に響く本を届けたり、クリスティーンという少女と一緒に過ごし、同じ時間を共有することの楽しさを感じていく姿に心が温かくなった。

私はいつも本を読んだり、映画を観る側ですが、この主人公フローレンスは、ある老人に本を届ける事になる。
受けとる相手に対して、どんな内容が好きだとか、相手の好みを考え、合う本を想像していく事は、相手の心の中を想像し、琴線に触れるような感動できる本を届けたいと選ぶ作業には、私自信も作品を選ぶ時の楽しみと共通する部分があると感じた。

本屋を始めるにあたって数々の嫌がらせを受けることになるフローレンスは、自分自身のやるべきこととして毅然と振る舞っていく。

最後のシーン、愛着のある本の表紙に想いを馳せていく姿はホロッとした。
そんなに抑揚のある話ではないが、結末まで飽きることなく楽しめた。
静かな時間を過ごしたいと感じたときにピッタリな作品。
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