このレビューはネタバレを含みます
男が愛玩用に育てたクローンが反逆して男を殺しました、というだけの映画。演出やビジュアルがかなり良いので最後まで観られてしまったが、ストーリー的にはさんざん手垢の付いたベタなもの。
男の行動原理に納得がいきづらいのも問題。あえて"入ってはいけない部屋"を解錠可能な状態にして外出し、当然そこに入ったクローンを責め、口論の末に殺す、という無駄なやりとり。クローンを殺すことに快感を覚えているのはいいが、だとすればその過程いらなくないか?普通にやり返される可能性が高すぎるし、実際にそれで呆気なく殺されてるし。
使用人だと思っていた人物が男の若いときのクローンだった、というオチも正直「だから何だ」という話だし。エクス・マキナをクローンにして単純化し、つまらなくしたような話。