さうすぽー

ネクスト ロボのさうすぽーのレビュー・感想・評価

ネクスト ロボ(2018年製作の映画)
2.3
自己満足点 44点

Netflixオリジナルのアニメ映画ですね。
ファミリー向けなのかと思ったのですが、意外と子供にはシビアな要素も含まれる内容でした。

う~ん、前に観たNetflixオリジナル2作ほど悪くはなかったし、少しブラックな設定も興味深かったのですが、この映画も正直微妙でした。

ロボットものの作品で、「ベイマックス」のように絆を深めあう感動的な作品だと思ったのですが、感動を誘えるはずの「ベイマックス」のような人間とロボットの絆の描写にいまいち感動出来ませんでした。

このヒロインがあまり好きじゃないというのもあります。
ロボットを友達として扱うのではなく、ただロボットを便利な道具のように劇中では扱うので絆のようなものを感じませんでした。
このヒロインは、ロボットにばかり頼ってる社会に対して疑問を感じているのにも関わらず、結局自分も相棒のロボットばっかり便利屋のように使うので自分勝手に思えました。

ロボットの方も、なぜこのヒロインに好感を持ったのかが理解出来なかったです。
最初の出会いが自分の起動したときで、目の前にヒロインがいたので勝手に主人だと勘違いして、ヒロインの荷物を届けるために身を呈して家に訪れたのは理解できます。
ですが、そのあとはヒロインがいじめっ子に復讐したり、ロボットを壊したりするだけなので、全然絆が深まるシーンに心が動かされなかったです。

あと気になったのが、放送禁止用語を言うときにピー音が入る事がやたら多いのが気になりました。
子供に向けてるからなのかも知れませんし、確かにピー音が入るとクスッと笑えるときもあるので入れる事には否定はしませんが、入れすぎると飽きます。
何回も入れるくらいなら入れる必要は全く無いと思います。

悪役も出てきますが、悪役もステレオタイプで心情や何のために行動してるかに共感を持てませんでした。

ですが、ロボットとのバトルシーンは迫力があって良かったと思います。
悪役ロボの形が「ARMORED CORE」や「ガンダム」に近いのが少し気になりましたが、バトルシーンは日本のロボットアニメを観ているようで結構良かったです。
スタイリッシュでカメラワークがカッコいいです。

印象深い台詞があったりもしたので、これもだいぶ作品が持ち上がったかなと感じました。

ですが、全体的に好きじゃない部分が多かったです。