このレビューはネタバレを含みます
人間の少女メイとロボット"7723"の友情を描いた中国発の3DCGアニメ。
全体的に完成度は高く、愛犬が出てくるシーンはクスリと笑えて良かったです。家電類や歯ブラシまでロボットをいうのもオリジナリティがあって良かったです。
ただ、過去のロボット作品をリスペクトしているのか、全体を通して見たとき、既視感があって少し物足りなさを感じます。
『ベイマックス』や『ウォーリー』みたいと例えている方が多いですが、私も見ているときに同じことを思いました。
3Dもよく言えばピクサー並み。悪く言うと個性が無い。
スタジオごとの癖のあるCGが好きなので、他のスタジオの焼き増しになっているキャラクターデザインは微妙でした。
ラストの先頭で肩から出た小型砲が周囲をビームで制圧するところはとても好き。
ただ、肝心のロボットの設定が……。
三日間しか記憶が残せないってのは、ストーリーの都合上、強引すぎるかなぁと思います。
メイちゃんを助ける為に無理をして、実は故障していました!的な展開にはいくらでも持って行けたと思いますが……。
ロボットに夢中になる母親が、そのまま現代のスマホに夢中になる母親に重なりますね。