たなか

ネクスト ロボのたなかのネタバレレビュー・内容・結末

ネクスト ロボ(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

中国とカナダの合作であり意欲作。
まあ面白いかなあ…という印象です。

バトルシーンをはじめとして、映像のクオリティが素晴らしかった!
これだけ派手なアクションがある作品はぜひ映画館で観たかったなあ。

ただ、映像が素晴らしい分、演出の粗さが目立っていたようにも感じる。もう少し説明が加わればもっと自然に楽しめたかもしれない。
個人的にはキャラクター、特に主人公二人のキャラが薄いようにも感じた。ある意味やたら尖っているんだけど、一人の人間として歴史を感じられなかったというか。

いいなあと思ったシーンは、7723がメイとの思い出を振り返りながら、彼女の笑顔と悪態ついてる顔とを見比べて、どちらも大事そうに抱き締めるところ。
テーマのひとつでもある「完璧じゃないからすばらしい」を表しているし、メイしんどいわーと思っていた自分を省みた。

作品としてはもっともっと面白くなる可能性を秘めているけれど、完璧は善の敵らしいので、今作はこれがベストなのかもしれないなとも思っている。
大事なのは私たちがどんなメッセージを受け取るのか。
テクノロジーとどう付き合うのか、大切なものを失ったときにどう生きていくのか。少し考えただけでもたくさんの切り口を持った素晴らしい作品だと思う。
たなか

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