“楽園ってどこにあるんだろう”
暗くどんよりと重苦しい描写。地方の田舎の閉塞感、他人(他所者)を受け入れない地元の強い繋がりなど、色々考えさせられる内容だった。もちろん田舎が全てこんなんじゃない。…
吉田修一『犯罪小説集』から『青田Y字路』と『万屋善次郎』が原作。
長野県飯山市の集落で、少女が行方不明になり、行方不明になる直前まで一緒にいた、少女の友人紡(杉咲花)は彼女に家に来ないかと誘われた…
重い。
孤独を感じたことのある人には観るのが辛い映画だと思う。
心優しい善次郎が孤立を深め次第に壊れていく様子は観ていていたたまれなかった。
それでも2時間目を逸らすことができなかったのは、やはりそ…
このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会と初日舞台挨拶にて鑑賞しました。杉咲花さんの演技が煩くてあまり好きではなかったので、観るまでに抵抗がありました。原作を途中まで読んでいましたが読破出来ないまま完成披露試写会の日を迎えて…
>>続きを読む自然豊かでのどかな田舎町。
だが、その反面、何もかも筒抜けで、はみ出しものは許されない。
狭い町での不協和音は、息苦しく、人を狂気に陥らせる。
綾野剛の役作りは素晴らしかった。
あんな綾野剛は初め…
熱と冷たさ。
書いてみても"ねつ"であって、"あつさ"には相応しくない。
ただ極端な熱がどこにも冷たさで有触れただけ。
曲った先には何かあるのかもしれないし、曲った先には何もなかったのかもしれな…
吉田修一原作「犯罪小説集」を読んだうえで鑑賞しました。
5編の短編からなる「犯罪小説集」。
内、2つの物語が映画化させているのですが、原作を読んだ限りでは、どうして映画のタイトルが「楽園」なのか…
結果誰が悪者なのか、被害者なのか分からないけど、でも終わった時には少しだけ顔を上げることができる勇気が湧いてくる。
素晴らしい役者さんたちなのは勿論なのですが、カメラワークが私はすごく好きで、鮮やか…
矛盾した言い方だけど、ドライな陰湿感!
本作は一人の少女の失踪事件を通じて、3人のキャラクターが『楽園』を探す物語です。
吉田修一作品で私が共通して感じていることとして、キャラクターのそれぞれは、様…
「楽園」製作委員会