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未知との遭遇 ファイナル・カット版の10000lyfhのレビュー・感想・評価

2.5
地球外知的生命体とのファーストコンタクト。このテーマの映画は本作以前にも多数あり、当時でも目新しいものではなかったが、多方面に発揮された、初期スピルバーグ SF 映画特有の、良くも悪くもな天真爛漫さが、本作を特徴付ける。脚本面では、前半の断片的シーンの相互関連性から、マザーシップから行方不明だった人たちが現れる理由(大戦や海難事故から救出されたのか?)、ラストで主人公ロイら赤い服を着た人たちが宇宙船に乗り込んだようだがその理由(外交的役割?)まで、多くを説明せず、解釈を観客に委ねる。美術面では、マザーシップの古典的な煌びやかさ、知的生命体の古典的なルックス。B♭ C A♭ A♭(先行同音の 1オクターヴ下) E♭ のメロディを人類のシンセとマザーシップがコールアンドレスポンス〜同時演奏。キャラ的には、ロイの家庭を全く省みない壊れぶりを「無垢な少年の心を失っていない」的に肯定的に描くのはどうよ?フランス人科学者役のトリュフォーが幸せそうなのが印象的、監督同士のリスペクトを感じる
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