いののん

未知との遭遇 ファイナル・カット版のいののんのレビュー・感想・評価

5.0
映画館で観られるなんて。
なんと有難い。


日曜日は引きこもって、できるなら家から1歩も出たくない。だけど、数日前から、あのメロディが私を誘ってくる。あの5音。「フィールド・オブ・ドリームス」で、わけもわからず野球場に駆けつけた多くの車のように、あのメロディに誘われて映画館に行くのは、なんかとても正しい行いのような気がする。何が正しくて、何が正しくないかなんて、私にはわからない。わからないことばっかりだ。でも、あのメロディに誘われて映画館に行くのは、これ以上ない正しさのような気がしてきた。映画館は教会。日曜日は礼拝するものだ。よし、行くぞ。


やっぱ凄い。未知との遭遇。未知なるものと遭遇するときの、各々方の遭遇する姿勢がたまらない。高揚感、ずっと微熱が続く感じ。ふわふわと空から引っ張られて浮いていく感じ。ただただ、どうしようもなく惹かれていく感じ。あの男の子の、遊ぼうよというワクワク感と、全く迷いがない笑顔。各々方の、未だ出会ったことのないものに対する礼節。こちらから、わかろうとする態度。そして、未知なるもの。


これまで私、数回観ているけど映画館では初めてだと思って、得意気に出掛けた。でも、観ている途中で気づきました。私、この映画、観たことなかった! いくつかの場面をちょろっと知っているだけだった。あちゃー! でも、今日、未知なるものを知ったからそれでよろし。
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