このレビューはネタバレを含みます
認知症になった80代の母を90代の父が介護する日々を娘が記録したドキュメンタリー。続編を観る前に予習として一作目を。
社交的だったお母さんが「邪魔になるから死にたい」と叫ぶ姿を見るのは辛い。だけど本人も辛い。お父さんも元気とはいえ腰は曲がっているし耳も遠く、お母さんとのコミュニケーションが取りづらくそれがまたお母さんのイライラにつながり癇癪を起こす。介護サービスの話が来ても自分たちでできるうちは自分で…となかなか他人を介入させず無理がたたってしまう。近い将来自分の両親にも起こり得る状況ばかりでかなり胸が締め付けられました。
何より、お父さんもお母さんも娘のことを大切に思っているのが伝わってきて、なんて素敵な両親なんだ！って泣いた泣いた。
自分が昔やりたかったことを諦めた過去があるからと、自分の娘にはやりたいことをやらせてあげたい、夫である自分が妻の介護をやるからお前は東京でやりたい仕事を頑張りなさいって手紙までくれる父親なかなかいないよ。
お父さんがお母さんの下着を畳む時、ブラジャーの畳み方が分からなくてぶっきらぼうにするとこにお父さんだなあって感じた
お母さんが娘が乳癌の手術をする時自分の胸をあげるって話した時お母さんだなあって思った
