認知症を患った妻を支える夫が、95歳。フィクションだったら無理がある設定だけど、これがドキュメンタリーの説得力。すごい。
男子厨房に入るべからず。そういう生活から考え方を変えることも柔軟なのは、常に勉強して、自分をアップデートしているからか。すぐに受け入れてがんばる。
娘であるこの作品の監督も、適当に手伝ったりしない。できるところまでやるという父をしっかり撮影している。
しかし、ハサミを持って新聞を読んで切り抜く日常はすごい。そして、英語の勉強もする。こうはなかなかならないよ。
料理だって、そんなに簡単にできるのもか。丁寧な生活がとてもいい。
そういう生活から、自分の居場所を無くしてしまっているような妻の心の叫び。なかなか受け入れられないのだろうか。
私の両親はどうなるのか。妻の両親もどうなるのか。そう遠くない未来を考える。
