Liz

Girl/ガールのLizのレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
3.0
ずっと胸が痛く、観た後も心がずっしりとする。わりと持っていかれるお話でした。

差別はしないと上辺は取り繕いながらも"異質"に対して残酷に振る舞えてしまう年齢に囲まれ、また自分に絶望的な不満を感じやすい年齢において、受け入れられない体と生きるのがどれほどの苦痛なのか。ずっと控えめな声と貼り付けた笑顔で話すララの姿に、ただ胸の奥が重たくなります。トイレに行く回数を減らすために水分補給を抑える描写が本当に辛い。
先を見据えたり副因を考慮したりできるのは大人になるにつれて学んできた処世術であり、子供の、特に変化を急いてしまう第二性徴期にその声を届けることは難しいのだということを改めて思い出させられました。

この瞬間にも悩む子供たちに向けて、より安全な解決策が増える日を望むばかりです。
Liz

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