ジェンダーのバレリーナ。
スタイルもいいし、踊りも上手いから、嫉妬から、同じバレエ学校の女性たちのいじめも陰湿。
下半身を見せて、と集団でいびる彼女たちに幻滅。
それに悩む「彼」を問い詰める父親にも幻滅。「彼」の空気をちっとも読んでいない。
彼にホルモン治療を施す医師たちも、本当に「彼」のためを思っているのか。
センシティブな状況に、理解を示しているようで示していない周囲が、とてもうざい。
救いは、映像の美しさ、「彼」の美しさ。
岩井俊二を彷彿とさせる、陰陽のカメラワークが絶妙。
実際もジェンダーでバレリーナの主役の迫真の演技も見どころ。
股間のテーピングには泣けた。