もう夏

Girl/ガールのもう夏のレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
2.9
土曜日の朝8時、ひとりのリビングにて鑑賞
曇り、クーラー

バレリーナを夢見るトランスジェンダーの少女を描いた感動作
15歳のララの夢はバレリーナ。しかし、男の体に生まれてきた彼女にとってそれは簡単なことではなかった。それでも強い意志と才能、父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のため、ララは血のにじむような努力を重ねていくが……。
主演を務めたアントワープ・ロイヤル・バレエ・スクールの現役トップダンサー、ビクトール・ポルスターのバレエシーンは圧倒的。ルーカス・ドン監督の長編デビュー作。
バレエシーンの振り付けをベルギーが世界に誇る振付師、シディ・ラルビ・シェルカウイが担当。第71回カンヌ国際映画祭・ある視点部門最優秀演技賞受賞。

なるほど……
彼女の環世界、少女は焦り、さなぎを破る
10代の少女、家族、学校に治療に街、描き込みが細やかでとても丁寧
バレエを踊っているシーンが常に接写なのだけれど、ララの感じている世界がわかりやすくて良かった 覚えがあるよね、こういう……視界が自分の周りの半径20センチしかない世界 ただ焦燥だけがあって、増すばかりの焦りと恐怖とその向こうは靄の中にある 何もわからない、何も見えていないのに物凄いスピードで世界は回り続け、ただ足を前に前にと動かし続けている
口数の少なさもきっと彼女の無口さによるものだけではなくて、その切実さは想像より先に光景としてリアルに迫ってくるね
真摯だと思う 家族の描き方もそうかな 地続きの終わり方を観てお伽噺としたくなかったんだろうと思った










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Summertime Sadness – Lana Del Rey
Love Of My Life – Harry Styles
Adore You – Harry Styles
Your Song – Taron Egerton
Sailing – Rod Stewart
もう夏

もう夏