最近、ドラマではベルギーものにハマっているけど、映画は多分これが初めて。
観たあと、ジェンダーバレリーナの娘の心情がグサッと胸に刺さって、しばらくモノが言えなかった。これくらい感情移入するのは珍しい。主人公ララは肉体のある部分を除いては確実にオールモスト女の子。およそほかの一般女子のだれよりフェミニン、、、だから余計哀しくなる。
彼女の美しさはその姿かたち以上に、彼女がいつも見せる仕草や表情にある。特に笑顔がなんとも言えないのだ。
父親役のヒトもよかったなあ~。大袈裟だけど、この世にこんな優しい父親がいるの—ってかんじ。娘の抱えているもの全てを受け入れようとしている父に、それを感謝しながらも距離を置こうとするララ。しかし互いの信頼度の高さは家族というより親友同士。こういう関係性の親子を描くところにもこの映画の質の高さ、すごく感じる。
なんかうまく言えないけど、いい作品です。