アウトローイタリアーノ運転手のトニー、孤高の天才ピアニストのドクターシャーリーことドク。この2人による南部ツアーの話。
アカデミー作品賞納得の話でした。TOP10更新します。そのくらい良かった。
トニーの雑な感じとドクの気品ある振る舞いのコミカルな掛け合いが微笑ましかったです。チキンの下りとか最高。
ドクの「はぐれ黒人」というセリフが凄く突き刺さりましたね。黒人なのに上流階級、加えてゲイという複雑な設定。
ホテルでメンバーが女性と楽しんでいても黒人だから参加出来ない歯痒さ。バーに行けば袋叩きにされ、訳もなく警察に捕まる。それでも黒人の地位向上に向け我慢を続ける彼に、次第に影響されるトニー。
最終的に暴力ではない抵抗の道を見出せたゴールは、今にも通ずる教訓が示されていますね。
仕事に徹した演奏、怒りの演奏、そして心から楽しんでいる演奏、どれも素晴らしかったです。
あとあのキャデラック欲しい!