はらぺ

グリーンブックのはらぺのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

教養も富も才能もある黒人ピアニストのドクター・シャーリーと運転手兼用心棒として雇われた教養も金もない粗雑なイタリア系白人のトニー・リップの間に友情が生まれる話。ラストはとてもとてもほっこりして、直後のエンドロールで実話とわかって余計にじんわりした。
差別問題を描きたい社会派映画かと思って構えて見たけどテンポ良くてサクサク進むしユーモアもあってあっという間に見終わってた。プライド高いドクも、差別主義的なトニーもどっちも嫌な奴〜😮‍💨トニーの奥さんしか好きになれないやつじゃんって思ってたけど、2人がお互いに影響しあってそれぞれの嫌な部分が旅の最中に少しずつ緩和されていったの良かったね。



フライドチキンなんか油っぽいし皿もナイフもないのに食べるなんて私には無理😄💢って嫌がってたのにトニーに無理やり渡されて食べざるを得なくて、嫌々食べてみたらちょっと気に入っちゃうところよかった。
残った骨どうすんだよ?ってなってトニーからポイ捨てを教わって、にっこり笑って楽しそうにポイ捨てするのも。野蛮?なことしたのきっと初めてなんだろうな〜☺️
流石に紙コップ捨てたのは見逃せなくて、拾いなさいって注意してバックで戻ってたとこも好き。

なにより、ラストでドクターが寂しい世界から抜け出せたのが最高にクリスマスの魔法ってかんじで大好き!!その後も差別の中で生きたと思うけどかけがえのない友がいる人生になってよかった。




上等なピアノは用意できない。黒人ならぼろぼろのピアノで十分だから。
スーツの試着はNG。黒人が袖を通せば売り物にならなくて困るから。
黒人は夜に外出してはならない。それが法令だから。
トイレは白人が使うのとは別。それが慣習だから。
白人と同じレストランで食事はできない。それがルールだから。

白人と同じバーで飲んでいたらリンチに遭って当然。だって黒人だから。

それが「常識」な差別

自分もそういう時代に白人として生まれていたら差別してひどい暴力振るったり、同じトイレなんか使えないって言ったりする側にいたかもしれないんだよなあって考えたりもするし、白人じゃなくても今だって無意識のうちに(無意識やなくて普通に意識的にかも😢)差別ってしてると思うからこういう問題は語りにくい

終盤の警察に止められたシーン、「あーもうまた来たよ警察😫💢」ってトニーと同じように私も思ったけどこれも完全に偏見だったわけよね。🥲

知らないおじさんに声かけられたとき「うわこれ絶対またやばい人に絡まれちゃったよどうしよ」って思っちゃうのやめなきゃだな....🥲(?)


人種の壁を超えて生まれた友情見るといい映画だなーて思うけど差別されてたorされてる側から見たらただの白人のエゴ映画かもしれなくて、いい映画って堂々と言っていいのかもわからないので言わない。


どっかのレビューで、「トニーがアラゴルンと同一人物とは思えない」って書かれてるの見て、いや待って待って、このぽっちゃりおじがあのイケメンアラゴルンなわけないさ????って思って調べたら役作りのために20キロ増量したアラゴルンで驚いちゃった...💭
はらぺ

はらぺ