えみ

グリーンブックのえみのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
アフリカ系アメリカ人のボス✖️イタリア移民のドライバーが差別の根強いアメリカ南部でピアノコンサートツアーをしていく話。被差別者や社会的弱者として通じるものがあった二人が、勇気を出して差別社会に挑んでいく姿がリアリティを持ってテンポ良く描かれている。
主人公のピアニストを音楽の鑑賞対象としては称賛しつつも、トイレは外のトイレしか使わせないとか、あからさまな差別待遇をなんの悪びれもなく、「伝統と決まりなので、すみません。」で片付けようとする。クソみたいに染み付いた差別意識と文化、それを無自覚に続けようとする白人上流階級の人々。もともと自分の差別主義者だったイタリア人主人公が、ボスを守るために、仕事だからかもしれないけど力づくで闘っていく様はみていて気持ちがいい。最初は仕事だからだったかもだけど、どんどん彼自身に根付いていく、公正な正義感。差別なんてする側もされる側も不幸にして視野を狭める本当に無益な行為。いまだに有色人種差別は根強いんだろうけど、うーん本当にくだらないことだっていい加減気づいてほしいね現代世界。
最後はめっちゃ良かったな〜主人公二人の友情にほんと涙する。最高のふたりはまだみたことないけど、こんな感じだという噂。
支離滅裂だけど心あったまるいい話だった!おすすめできる
えみ

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