アダモ

グリーンブックのアダモのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5
なんて理不尽な世知辛い世界なんだろう。
一人のアメリカが誇る国宝級天才作曲家と、そのドライバー兼ボディガードのワンクール(三ヶ月)アメリカ珍道中哀歌。

生まれも育ちもニューヨーク!
暴力に無頓着なイタ公トニー。
職務上仕方なく気まぐれに半殺し(ガクブル)
後はなんとかなるっしょ?
極めて楽観的な血まみれクッキングパパ(笑)
暇があればタバコをくわえ、ひたすらガッつくストロング大飯喰らいスタイル。
ふとしたキッカケで作曲家お抱え運転手にトラバーユしたから大変だ!

トニーに徹底した礼儀作法をシツケ、時に叱り時に褒め、互いの立場をわきまえる事の大切さ。
いわゆる

「けじめ!」

極めてまっとうな人の道を懇切丁寧に指南していく雇い人、黒人天才ピアニストドクター。

酒場で白人にボコられ田舎の白人ポリスにボコられ同胞に蔑まれ。
それでも折れず。
自身の生み出す音楽を頼りに道(広い意味での)を開拓していきたい!
清廉潔白なドクターの生き様に感銘を受けたトニーは人生のゼンマイを締め直しはじめる!

立場や人種を超えた人間としての付き合い。
人生に一度あるかないかの出会い。

僕はずいぶん見過ごしてきただろうなぁ。
アダモ

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