人はどんな時に心を交わしていくのだろう。
秀でた才能に触れたときか、
助けられたときか、
傷つくことを知ったときか、
同じ飯を食べたときか、
優しさを感じたときか、
困難を共にしたときか、
必要とされたときか、
ただ一緒にいたいと思ったときか、
そんなふうに、
心が動いたときか。
一方は、粗雑、無教養、大衆的、感情的。
一方は、洗練、気品、冷静、孤独。
相見えることのないコミュニティに属する2人が束の間の時間をともに生きるなかで、
人と人として心を交わし、互いの尊厳や価値を守りあう関係へと変わっていく旅。
トニーの妻に涙。