HIGHINLET

グリーンブックのHIGHINLETのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
スマートな黒人ピアニスト・シャーリーと
乱暴で素行がよくないトニーが
ゆっくり育む友情に、穏やかな気持ちになった。

日常に自然に溶け込んでしまっている黒人差別に
静かに耐えているシャーリー。

彼の運転手になったトニーは演奏に惹かれて、
突っかかってくる奴らを追い払って、
情に厚さが見えてきてから、どんどんいい奴に。

二人でケンタッキーフライドを食べているシーンがいい。
お上品なシャーリーが「衛生面に問題がある」と戸惑いながらも従順に食べている。
信念に貫く堅物なシャーリーにも、かわいげがあった。

終始「差別はよくない」と見る側に思わせておいて、
警官への偏見もあることに気づかせるシーンは、
気づきもあったしウィットに富んでいた。

「この帽子は命懸けで守るんだ」
「ドイツ野郎はこすっからい」
「品位を保つことが勝利をもたらすのだ」
「やっぱり持ってた」
「手紙をありがとう」
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