akiyoshi

グリーンブックのakiyoshiのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5
「白人のアメリカ人」からすこし距離を置いたひとたちが主役で、ピアニストと運転手の実話・友情もの。史実の彼らも長生きして成功しているし、映画もクリスマスの心地いいハッピーエンドで終わるので、被差別者が不幸な結末を迎えない物語として成功していると思います。時代背景を考えると仕方ないのですが、下ネタで仲を深める男性同士の会話は嫌な感じがするかもです。
ドン・シャーリーが受ける差別の形を見ていると、このころからアメリカの黒人差別主義者の言動はたいして変わっていないのですね。
「ぶつかり合って仲を深めていく」のと、孤独なセレブのピアニストと粗野で口がうまい運転手(ボディーガード的な役回りもする)「立場が違うふたり」というとてもドラマティックな内容なので、ちょっとブロマンス的な要素もあるかな。差別がテーマの一つでも、音楽とドラマの力で、良くも悪くも重くなりすぎず、きれいにまとまっていました。
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