あんぱん

グリーンブックのあんぱんのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.8
高尚で、上品であろうとする姿が、トニーの人格、良い意味の野蛮さでボロが出る感じ、全然上手く表現できないけどそこがとっても良かった!ケンタッキーのシーンが特に!

けど本当にこんなのが現実にあるんだ、ていうような酷い人種差別の数々。それを誰よりもショックで辛くて腹が立つはずなのに慣れているドク、観ていてやるせなくなるシーンも多い。

お前より黒人な生活だぜって言ったトニーに対して、教養のあるフリをしたい白人にピアノを弾き、はぐれものとして黒人には遠ざけられ、やっぱり白人には卑下され、男でもない、俺は誰なんだ?

ていう場面は、人種もだし、国籍、ジェンダー、病気の有無や多少、いろんなフィールドで人と違う、マイノリティや優劣を強く感じる人に当てはまる、考えさせられるシーンだった。つらいし、本当にやるせ無い。

けど、ふふっと笑えるシーンも多くて、(骨を窓から捨てるシーン、ボトルも捨てると、拾いなさい。て引き返させるシーンとか、、笑)最後にオレンジなんとかっていうお店で、黒人に囲まれて心底楽しそうにクラシックからの音楽を奏でるシーンは見ていてあったかくなった。

クリスマスに間に合うようにトニーを送ってあげて、そして一回踏みとどまったものの、シャンパンを持って家に来てくれるシーンも、嬉しい。手紙がバレてたのもとっても可愛かった。

君は「家」みたいだ。

寂しい時は、自分からアクションを起こさないと。

これもメモ!

この映画みたいにハッピーエンドが彼らに訪れたわけでもないし、今も差別を受けている人、生きづらい人が沢山いるような世の中だけど、トニーの全部精一杯にやる、仕事をする時も、笑う時も。ていうような姿を目指して、自分を大切に、周りの人を大切に生きて行きたいなって思った。
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