脚本がとにかくいい。冗談のセンスとかも。見るか迷っている人は見て絶対損はない。
あとマハーシャラ・アリ（シャーリー）の時折見せる笑顔がとても素敵だ。もちろんバレロンガの方も魅力的。
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黒人差別が多く描かれる（ただ映画自体は重苦しい雰囲気ではない）。
差別と言ったら悪意たっぷりの口汚い言葉で差別用語を投げかけるようなイメージが大きいが、今作で描かれる差別は一味違う。
コンサートに特別ゲストとして招いて敬語で丁重な言葉遣いで接しながらも非常に粗末なトイレや楽屋に案内したり、レストランの使用を拒否するというような形の差別。
より骨の髄まで染み込んで常識と化した差別意識の現れであり、その分より深刻で根深いといえる。
あとはパトカーに止められるシーンや店の人にサービスの提供を断られるシーンなどが、各3回ずつぐらい、意図的に同じような撮り方と間合いで描かれる。日常的に理不尽な目に遭う人々の「またかよ」という感情を我々にも体験させている効果があるのだろう。そういう演出も冴えている。
