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グリーンブックの世界のネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

気になっていたので、友達と鑑賞。

ちょっと最強のふたりと通ずるところがあるなと思いつつ。
2時間ちょいあるのに、全然それを感じなかった。

開幕から60sの雰囲気のある衣装や、煌びやかなステージとは裏腹にトニーの横暴さ、ずる賢さが対照的だった。
トニーが職を失ったあと、自宅に来ていた床張りをしてくれる黒人のコップを捨てたのに驚いた。そのあと、色々あって仕事を紹介してもらうもののあまり謝ったり、人に従ったりが出来ないトニーは断る。ここでも人に弱さを見せないトニーの性格が出てるな、と思った。本当は家賃だってギリギリだったし、懐があったかいわけもなく、お金には困っていたはず。
そしてドクの仕事を紹介されるも、黒人だということを知って断ろうとしていたのに、言い値でお給料を出してもらえることになって引き受ける。ここでもトニーの人に従いたくない+黒人になんて従えない精神が強く出るので、荷物持ちも断ってた。でも毎晩1本のウイスキーを持っていくこと、スタインウェイのピアノを用意させること、予定を完ぺきにこなすことを約束し、約二ヵ月の旅に出る。

最初のうちはお給料をちゃんともらえるのに、賭けに参加したり翡翠石をパクったりしてた。他の約束も絶対守らないんだろうな、なんて思ってたんだけど、スタインウェイのピアノを用意しない人を殴ったり、ドクが一人で出歩いたりするのを注意したり、2人はただ仕事の関係だったはずなのに、どんどん”友達”になっていく感じが良かった。言葉選びが下手なトニーの奥さんへの手紙を、ドクが素敵な言葉に書き直させてたのもよかった。怒ると思ってたけど、素直に従ってたトニーに可愛さ覚えた。
クリスマスイブに演奏会をする予定だったけど、ドクへ用意された楽屋は物置。レストランでご飯を食べようとするも、ドクは黒人だからダメの一点張り。ドクは「トニーがやれって言うならやる。」って言われて、出ていくところマジで友情を感じた。

そのあとは、近くの黒人専用バーでトニーとドクの2人で楽しく飲み、歌い、騒ぎ、ドクの演奏を聞き。クリスマスイブの夜に間に合うように帰るつもりが、雪の影響で帰れない。でも眠いトニーに代わってドクが運転をして、トニーを家に送る。トニーはクリスマス会にドクを誘うんだけど、寂しそうに帰るドク。あートニーは友達として、ドクに来て欲しかったんだろうな、とか。ドクは参加したかったんだろうな、でうわーー!ってなったけど、最後にドクがトニーの家にシャンパンを持って来てくれて。これですわ!!!となった。やっぱハッピーに終わってくれるのが1番いい。

黒人差別って、この映画で描写された以上のもっとひどいことをされてきたのだろうけど、トニーとドクの関係を見ると、人は分かり合うことが出来るんだなぁと思った。たくさん喧嘩をしたり、言い合いになったりしても、お互いを少し思いやる気持ちがあれば、、。
また見たいと思った。
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