つけめん

グリーンブックのつけめんのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

【話】ストーリーや原作の良さ
4.0

【演】演出(音含む)。カメラやライトなど画作りの印象やビジュアルの感動
3.0

【独】独創性、個性、ユニーク
4.5

【転】裏切り、意外性、驚き、衝撃
3.5

【満】時間×コストに対しての満足感。
没入感や感動、興奮や体験の満足度
4.5

合計値÷5

合計スコア3.9
評価時点でのみんなのスコア4.2

■感想
前情報を何も入れないと映画は楽しい。
冒頭主人公らしからぬ素行の悪さで際立つキャラクター性を持つトニー。
悪役の様で一見主人公らしくないが反面とても人間的。
彼がピアニスト、ドクター・シャーリーと関わりを持つことで次第に変化していく訳だが、結論冒頭の素行の悪さというインパクトから彼の変化の振り幅(ギャップ)に胸を打たれた。
その変化は、差別がテーマになっていることからも物語の構成として捉えれば美談に映るが、これが実話に基づいているというから心に響くものがあった。
ドクターシャーリーのプレイヤーとしての演奏を聴き、それに魅せられるトニー。そしてその演奏やコミュニケーションによって本質的なその人としての魅力に気付かされるに至る。彼の思考・言葉に触れ、また生い立ちなどバックボーン等を知る中で、トニーの中に差別に対しての違和感や嫌悪感が芽生える。
そしてラストにトニーが家に招き入れるところで気付かされる。雇用関係や他者からの差別の部分に目が行き終盤までそれははっきりとせずにおぼろげであったが、自分がここまで見てきたもの、かたちづくられたそれこそが紛うことなき“友情”であったのだと。
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