よし

グリーンブックのよしのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
道中のフライドチキンのくだりがコントでした。大道すぎるの大好きです。

何か賞獲ってるみたいだし行ってみようと思って内容も知らずに観てきたんですが、アメリカの人種差別問題の話でした。最近こういった映画多いよな、と思いつつも絶妙に嫌味がない映画です。

そこが問題提起として弱いため、物足りなく感じる人もいるかもしれないけれど、結局人種差別は個人と個人で解決するしかない問題だと思うので、ドクターとトニーが約2ヶ月の旅でお互いを信頼しあうようになったように、相手のことを知ることは差別意識をなくす唯一の方法なんだと思います。

ドクターがアメリカ南部での演奏ツアーを決めて、殴られたり否定されたりしながらもピアノを弾いている姿はかっこよかった。トニーも全方位へのヘイトを撒き散らしていて相当なレイシストなんだけど、ちゃんとその人のことを見てる頼れるナイスガイでした。


ブラック・クランズマンを観てきたので追記:

『ブラック・クランズマン』の方が人種差別について問題提起していて、『グリーン・ブック』は人種差別がテーマというよりも、気の合わないおじさん二人が仕事を通じて仲良くなるバディムービーなんだと思いました。
私は両映画とも人種差別を改めさせる点で良いアプローチだと思います。どっちも好き。
よし

よし