わらびもち

グリーンブックのわらびもちのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
ブラッククランズマンを朝に見て昼にこちらを観ました。
人生初1日で二本映画館で観たわけですが、いつもは絶対にしない恐れていた寝落ちを経験してしまいました。
でも映画館は観客の笑いで溢れかえっていました。それにもかかわらず私は静かに寝てました笑

どんな作品でもマハーシャラアリが出るとスクリーンが華やぎますね。今回はクセのあるキャラで余計に際立っていました。
白人のトニーが言う、「俺の方がお前よりも黒人だ」というセリフ、確かにお金や名声がある黒人と家族を養うのに精一杯の労働者階級の白人を比べれば確かにそうかもしれないが、
シャーリー(マハーシャラアリ)は黒人であるという背景から、今まで色んな差別や経験を重ねてきたからこそ今私達やトニーが観てる彼になったのだと思う。差別に沈黙や冷静で闘う彼の姿勢はそのような経験が無ければ身に付かなかったのだろう。

2人のロードトリップの道中では色んな出来事が起きるわけですが、デコボココンビだからこそ車内にいるだけでも2人の会話が笑えるんです。そして同時に互いの常識が崩れていくのが目に見えました。
しかし、楽しい時もありつつブラッククランズマンでも描かれてた、白人警察に車を止められていました。なにも罪を犯してないのに車を降りろと強要される。こんなの理不尽すぎて有り得ないでしょと思うわけですが、こういった嫌がらせのような行為は今でもあります。余談ですが、ネットフリックスで配信しているqueer eyeでは1人黒人のゲイがいるわけですが、彼も多くの白人警察は未だに黒人差別の意識があると考えているそうです。でもこのエピソードである白人警察官を変身させた訳ですが、一対一で会話を交わしたことでそのイメージは払拭されたと言っていました。
それはグリーンブックでも同じで、グループ対グループではなくて、一対一とかで話し合ってお互いの心の内を明かせば理解し合えるのだと思いました。簡単ではないけど、このグループの人たちはみんなこう、という偏見は無くなっていくと思う。
黒人、白人とかいう外見は置いといて、一番大事な中身で人を判断するのができれば世界は良くなるんだろうな、、。